
こんにちは、英語チューターTAKAです。
この記事では、3ステップで誰でも出来る英語学習の目標の立て方について、具体的に解説していきます。
先に「英語学習に目標設定をする意味とその効果について」をお読み下さい。
英語学習の成功率を上げる目標の立て方
英語学習の目標を立てるためには、以下の3ステップが必要です。
- 現在の自分の英語力を知る
- いつまでにどうなっていたいかを明確にする
- 「今」と「未来」を比較してスケジュールを立てる
この3ステップに沿うだけで、誰でも簡単に、英語学習の成功率が上がる目標を立てることができます。
STEP1.自分が現段階でどのぐらい英語が話せる・聞ける(または話せない・聞けない)のかを知る
目標を”ゴール”だとするならば、今のあなたの実力は”現在地”です。
英語学習を、楽しく意味のあるものにするためには、まずはあなた自身の現在の英語力を、きっちりと知る必要があります。
なぜなら、自分がどのレベルからスタートしたかを知っておかないと、途中でふと後ろを振り返ったとき、「自分の英語は、果たして成長しているのか?」があいまいになってしまうからです。
でもスタート地点をちゃんと把握しておけば、ほんのちょっとの成長も目に見えるようになり、モチベーションの維持につながります。また、これまで自分が進んだ距離から、ゴールまでの距離感を推測することもできますね。
当たり前のことに感じるかもしれませんが、英語になるとコレが出来ていない人、とても多いんです。
「自分の英語力は今このくらいで、コレとコレが課題。」と即答できる人は、全体の5%もいません。(英語力は数値化するのが難しいので、この部分をおろそかにしてしまうことが多い、と僕は感じています。)
だから、効果的な目標を立てるためにはまず、現在の自分の英語力を把握することから始めましょう。
現在の自分の英語力を調べる方法とは?
では、現在の自分の英語力は、どうやって調べられるのでしょう?
ここでは、手軽にできる3つの方法をご紹介します。
方法その① 最近の英語を話した場面から予測をする
ここ最近の間で、「なにかしらの機会で英語を話した」という方は、そのときの記憶をたどればある程度現在の自分の英語力が分かるはずです。
例えば、『昨日外国人に英語で道を聞かれた』という人。
そのときに、
“なんて言われてるか全く分からんかった・・・”
のか、それとも
“言われてることは分かったけど、英語が出てこなくて答えられなかった”
のか。
ほんの数秒の出来事だけど、英語力によって結果にはかなり差が出ますよね。
この図で言えば、”下に行くほどあなたの英語力は高い”ことになります。
こうやって、最近の英語を話した時の自分を客観的に振り返ることで、現在の英語力はある程度推測することが可能です。
方法その② 英語力チェックテストを受診する
次に手軽な方法としては、「英語力チェックテストを受診する」という手があります。
今やネット上には、無料で受けることができて、しかも高性能な英語力診断テストが多数あります。
以前、「英語力を見える化!自宅でできる英語レベルチェック方法10選」で有名な無料英語力チェックテストをすべてまとめました。
2分~30分程度で出来るものをまとめていますので、こちらの記事を参考に、現在の英語力を測ってみて下さい。
方法その③ 一度腕試しをしてみる
最後に紹介するのは、一番手間がかかるけど、一番確実に自分の英語力を知ることができる方法です。
それは、一度”腕試し”をすること。つまり、なんらかの方法で実際に英語をしゃべってみるのです。
ほんの数分でもいいので、外国人と1対1で英語を話してみて下さい。自分がどれだけ英語が話せないか、または自分が思っているより話せるのか、このあたりのことがよーく分かります。
・・・といっても、おそらくこのページを読んでくださっている方の9割以上は、身近に英語でコミュニケーションを取る相手はいないはずです。外人バーに行って、誰かに話しかけてみる!というのも、かなりハードルが高い。。
それならば、一番現実的な方法として、【英会話スクールの無料体験】を使うという手があります。
最近はネット環境(場合によってはSkypeも必要)さえあればできる、「オンライン英会話スクール」が一般的になってきました。そしてオンライン英会話の特徴は、なんといっても入会前に無料体験を受けれるところです。
僕の知り合いの Abroader さんが、「無料でオンライン英会話をやろう。無料体験で1か月タダでできる最新のスカイプ英会話まとめ」という記事を書いています。
オンライン英会話の無料体験についてとてもよくまとめられているので、ぜひこちらを参考に、タダで英語の腕試しを行いましょう。
STEP2.いつまでに、どうなっていたいかを明確にする
さて、上に挙げたいずれかの方法で現在の自分の英語力を把握したら、次は【これから英語を勉強して、いつまでにどうなっていたいか】を明確にします。
つまり、「自分はココを目指す!」というのを、初めにはっきり決めるんです。
多くの人はこの設定をせず、ただ「英語ができるようになりたい」というあいまいな状態を目指してしまいます。すると、いつまで頑張り続ければよいのかが分からなくなり、結果的にモチベーション低下の原因になってしまうんです。
例えるならば、何km走ればゴールなのかを知らないまま、マラソンを走り始めてしまうようなもの。
ゴールまでの距離を知らないと、知っている場合と比べてものすごく疲労感を感じますよね。ペース配分だって分からなくなってしまいます。
だから、初めに『いつまでに、どうなりたいか』を決めておく必要があるんです。
目指したい状態の具体例
とはいえ、「どうなりたいかなんて急に聞かれても決められない!」という方もいると思います。そんな場合は、ほかの人の例を参考にしましょう。
例えば僕の場合は、
という目標を掲げていました。
ほかにも、僕のクライアントさん達の例として
- 半年後の海外旅行までに、レストランの店員さんとコミュニケーションが取れるようになっていたい
- 3か月後までに、某海外ドラマの、1話~3話までを英語で理解できるようになっていたい
- 1か月後までに、英会話スクールに入会しても問題ないぐらいの英語力を身に付けていたい
などがありましたね。
どんなゴールを設定するかは、人それぞれです。
現時点のもので全然構わないので、「いつまでに、どうなっていたいか」という自分なりのゴールを設定しておきましょう。
STEP3.「今」と「未来」を比較して、実現可能なスケジュールを立てる
自分の現在地を把握して、「いつまでに、どうなっていたいか」がある程度明確になったら、あなたの目標設定作業はほぼ終わりです。
あとは、あなたが一週間(168時間)のうちどのぐらい英語学習に時間を割けるかを、現実的な範囲で割り出してみましょう。そしてその結果を、先ほど決めた「いつまでに、どうなっていたいか」と照らし合わせてみます。
スケジュール設定の具体例
スケジュール設定の具体例として、40歳の主婦Aさんに登場してもらいます。
Aさんの現在の英語力は、「リスニングはゆっくりなら多少出来るが、スピーキングが全くできない」というレベル。
目指すゴールは、「3か月後までに、困っている外国人に声をかけて道案内ができるようになる」という状態です。
そして、1週間で英語の勉強に割いてもいいと思える時間は
- 洗濯機を回している間の時間30分×4日
- パートの休憩時間20分×4日
- 夜寝る前の30分×7日
=6時間50分(合計時間)。
そうすると主婦Aさんは、3か月で約84時間を、英語のために使えることになります。
84時間あれば、現在の「リスニングはゆっくりなら多少出来るが、スピーキングが全くできない」という状態から、「3か月後までに、困っている外国人に声をかけて道案内ができるようになる」という目標は十分に達成可能でしょう。
逆に、例えば同じ学習時間で「3か月後までに通訳に転職できるレベルの英語力を身に付ける」という目標を達成するのは、かなり困難だと言わざるをえません。
この場合は、目標をもう2ランクぐらい落とすか、今観ているテレビドラマやスマホゲームを全て諦めて週の勉強時間を10時間確保するなど、なんらかの改善が必要です。
必要な学習時間はどうやって割り出したらいい?
もしかしたらあなたは今、とある疑問を持っているかもしれません。
「自分の目標までに必要な学習時間は、どうやったら割り出せるのか?」ということです。
なぜ、主婦Aさんが、今から84時間で「外国人に道案内が出来るようになる」は可能で、「通訳に転職できるレベルの英語力を身につける」は難しいのでしょうか?
これについては、明確な指標を示すのはかなり困難だと言わざるを得ません。ただし、経験からある程度は推測することができます。
「自分の立てたスケジュールに無理がないか」確認したい方は、お問い合わせフォームより僕までご連絡下さい。
英語チューターTAKAが、独自のフォーマットに則り回答させていただきます。(無料にて対応致します)
英語の勉強の目標の立て方まとめ
上で解説した3つのパートをまとめます。
- 現在の自身の英語力を知る
- いつまでにどうなっていたいかを決める ←(これで目標設定自体は完了)
- 逆算して実現可能か確認、ダメなら目標修正
以上の3パートに沿っていけば、誰でも確実に、かなり精度の高い英語の目標を立てることができるようになります。
目標設定の一言アドバイス
SM.ARTの法則を使いこなそう
目標設定でよく言われることとして、「SMARTの法則」というものがあります。
SMARTの法則とは、Specific、Measurable、Achievable、Relevant、Time bound の頭文字を取ったものです。※諸説あり
Specific | 具体的な |
Measurable | 測ることのできる |
Achievable | 達成可能な |
Relevant | 関連性のある |
Time bound | 時間制限のある |
ですので、SMARTな目標とは、
- 具体的で
- 測ることができて
- 達成可能で
- 関連性があって
- 時間の制限がある
目標のことです。
この法則に沿っていけば、かなり精度の高い目標を設定することが可能です。
英語学習だけでなく、
- ダイエット
- 仕事
- 起業
など、どんなことにも応用できる法則ですので、覚えておいて損はないでしょう。
最後に
「3ステップで誰でも簡単!英語学習の正しい目標設定法完全ガイド」はいかがだったでしょか。
このように、初めに明確な目標設定をすることは、あなたの英語学習の成功率を飛躍的に高めてくれます。
ぜひ当ページを参考に、あなた専用のゴールを設定してみて下さい。
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