
こんにちは、英語チューターTAKAです。
「【解説付き】英語の品詞全8種類一覧」の記事で品詞の解説をしましたが、実際のところ、『品詞』を勉強したらなんの役に立つのでしょうか?
- 「英語の品詞の重要性がイマイチ分からない・・・」
- 「形容詞と副詞の違いなんて知ってどうなるんだよ・・・」
- 「あーもうっ、品詞なんてどうでもいいわ!」
今日は、そんな風に考えているあなたに向けて書いた記事です。品詞を使ってできることを、具体例を出してお見せします。
品詞を使って出来ること
英語を話すまたは聞くうえで、品詞を知っているとなにが出来るかというと、
同じ品詞の単語を差し替えて無限に文章が作れる!
これに尽きます。
どういうことか、例を出して詳しく解説していきますね。
例1.She is beautiful.
あなたは今、
彼女は美しい。

という文を知っているとします。中学校で習ったか、映画のセリフで耳にしたか、このキャッチコピーが入ったTシャツを持っているか、とにかくこの文章が英語として正しいことをあなたは知っています。
で、あるならば、この文章も正しいってことになりませんか?
彼女は面白い。

beautiful もfunny も、同じ『形容詞』というグループに入っている単語です。
同じグループということは、同じ役割が出来るってことなので、この2つを入れ替えてもなんの問題もないわけです。
では、同様に、She (=名詞) と is (=動詞)もなにか他の単語に入れ替えてみましょう。
トムハンクスは面白い。
This flower is beautiful.
このお花は美しい。
This flower smells nice.
このお花はいい匂いがする。
They are kind.
彼らは優しい。
どうでしょうか?
同じ役割をする単語同士、つまり同じ品詞の単語同士を入れ替えただけで、こんなにたくさんの文章を簡単に作ることができましたね。
このように、品詞を意識すると、基本となる1つをベースに、同じ形の文がいくらでも作れるようになります。
例2.I have a white pen.
ではおんなじように、『I have a white pen.』という基本の文を、品詞を活用して色々と応用してみましょう。
私は大きい犬が好きだ。
He has a white dog.
彼は白い犬を飼っている。
Tom Hanks earns a lot of money.
トムハンクスはたくさんのお金を稼ぐ。
どうでしょうか?
やはり、品詞を順番通りに組み合わせるだけで、いくつもの文を作ることができましたね。
このやり方のメリット : SVOとか知らなくても英文が作れる
この、『知っている文をベースに品詞の入れ替えで新しい文を作る』というやり方のメリットは、SVOやSVOCやら、そんなややこしいことを意識しなくても、英語の文が作れるという点です。
自分で言うのもなんですが、僕はある程度英語を自在に話すことができます。ですが正直、SVOC とかイマイチよく分かりません。もちろん知ってはいるし、中学校のときに習った覚えはあるのですが、実際に英語を話すときに使うかと聞かれると、全く使いません。
それよりも、今日解説した『品詞を入れ替える』というテクニックの方が、よっぽど役に立つと感じています。
もっと言えば、英語の文には、SVOCだけでは一見混乱してしまうものもたくさんあります。
例えば、アメリカの Carly Rae Jepsen という歌手が歌う “I really like you” という曲。
この曲のサビは、
I relly really really really really really like you.
主語(S)のうしろに動詞(V)が来るって習っている人からしたら、「長っっっ!!動詞どこ!?」ってなりますよね。
really は「本当に、とても」という意味をもつ”副詞”です。8種類ある品詞の中でも”副詞”は、「どれだけ加えてもよい」というルールがあります。それを知っていれば、混乱する必要はなくなりますよね。
こんなふうに、英語の文には、主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)だけじゃなく、
- 副詞がたくさんあったり
- 助動詞があったり
- 前置詞+名詞があったり
と、品詞を知らなければ解読不能なものも多く存在するんです。
まとめ
品詞を理解するということは、文の中でどの単語とどの単語がつながっているかが目に見えるようになるということです。
これは、英語を聞くうえでも、話すうえでも、必須の能力になります。
その証拠に、”話せる英語を教えるプロ”である語学学校では、品詞の授業はあってもSVOCの授業はありませんでした。
「長い間英語を勉強しているけど全然しゃべれるようにならない」という方は、ぜひ今一度、「【解説付き】英語の品詞全8種類一覧」のページを参考に、”英語の品詞”から学び直してみて下さい。