
こんにちは、英語チューターTAKAです。
英語でなにか依頼や頼み事をするときのフレーズに、「Can you ~?」、「Could you ~?」、「Will you ~?」、「Would you ~?」があります。
どれも「~してもらえますか?」という意味ですが、じゃあこれら4つの違いはなんなのでしょうか?
実はこれら4つは、元々のニュアンスを知れば、シチュエーションに合わせて迷わずに使い分けができるようになるんです。
というわけでこの記事では、
- Can you ~?
- Could you ~?
- Will you ~?
- Would you ~?
の違いと、それぞれの持つ意味について解説していきます!
Can you とCould you の違い
まずは、Can you ~?と Could you~? の違いについて。
この2つには、意味的な差は一切ありません。唯一違うのは、『丁寧さ加減』です。
英語では、丁寧さを表現したい場合、過去形を使って遠回しな言い方をすることが度々あります。
なぜ過去形を使うと遠回しになるかと言うと、あくまで感覚的な話ですが、それだけ相手との距離が離れるからです。
ネイティブのイメージとしては、「自分が相手より一歩下がって下手から物を言っているような感覚」だそうです。
そして、Can の過去形は Could 。
ですので、Can と Could を比べると、Could の方がより丁寧な意味を表すというわけなんです。
Can you teach me English?(家族や友達に言っているようなイメージ)
⇓ もっと丁寧に言うときは ⇓
Could you teach me English?(顔見知りや初対面の人に言っているようなイメージ)
まったく同様の理由で、「Will you ~? 」と「Would you ~?」だったら「Would you ~?」のほうが丁寧になります。(Would は Will の過去形)
Could you と Would you の違い
では続いて、Could(Can) you ~?と Would(Will) you ~?について。
この2つは日本語だとどちらも「~してもらえますか?」と訳されることが多いですが、実は明確に差があります。
まず、Can you ~?、Could you ~? は、『能力的に可能かどうか』を聞いています。
対して Will you ~?、Would you ~?は、『喜んでしてくれる意思があるかどうか』を聞いているんです。
例を挙げましょう。
あなたには今、大切に想っている外国人の女性がいるとします。ある日意を決して、こう伝えることにしました。
僕と結婚してくださいますか?

これは直訳するならば、「あなたは僕と喜んで結婚する意思がありますか?」と聞いています。
ではこの質問を、誤ってこう言ってしまったとしましょう。
僕と結婚してくださいますか?
これを直訳すると、「あなたは僕と結婚することが能力的に可能ですか?」と、とても不自然な文になってしまいました。
これじゃ、せっかくのロマンティックな場面が台無しですね・・・。
Can you、Could you、Would you の例題
もう少し理解を深めるために、いくつか例題をやってみましょう。
・Hey Dad,( ① ) you give me a lift to the bus stop? I’m getting late.
ねぇお父さん、バス停まで送ってくれない!?遅刻しそうなんだ。
・Excuse me. ( ② ) you tell me how to go to the station?
すみません。駅までの行き方を教えていただけますか?
・( ③ ) you sign your name here,please?
こちらにご署名いただけますか?
正解
それでは正解です。
①には、can が一番適切でしょう。
Hey Dad,can you give me a lift to the bus stop? I’m getting late.
「車で送るのが可能かどうか」を聞いていて、相手はお父さんなので could だと少し丁寧すぎて不自然です。
続いて②は、could が入ります。
Excuse me. Could you tell me how to go to the station?
「Could you tell me ~?」は、街で見知らぬ人に何かを尋ねるときの定番フレーズです。相手が道を知っているか分からないので、ここでは could を使います。
最後に③は、would がふさわしいです。
Would you sign your name here,please?
場面としては、ホテルのチェックインのときにフロントの方からこんな風に聞かれると思います。あなたがサインする能力があるのは明白なので、「喜んでしていただけますか、構いませんか?」と聞いているわけですね。
まとめ
「Can you ~?」、「Could you ~?」、「Will you ~?」、「Would you ~?」のそれぞれの違い、お分かりいただけたでしょうか。
ページ中盤で例に挙げた「Would you marry me?」のように、一歩間違えると全然意味合いが変わってしまうものもあります。
そんなときは、今日の例文を思い出して、役立ててくださいね。
次回は、今日のテーマとちょっと似ている、Can I ~?とCan you ~?の違いについてです。
お楽しみに!