
こんにちは、英語チューターTAKAです。
英会話でよく使う品詞に、『助動詞』があります。
助動詞は動詞の前に置かれ、動詞になんらかの意味を付け足すことができます。
このページには、英会話上達のために覚えておくべき助動詞一覧と、それぞれの持つ意味、そして助動詞全般に関するルールをまとめました。
助動詞一覧
以下が、英会話で使う可能性のある助動詞全12個の一覧です。
なお、中には他の助動詞と併用できるものもあるので、そちらも併せて記載しました。
※be able to, have to, used to の3つは、厳密には助動詞ではありません。しかし、実際の会話では助動詞と同じような働きをするので、当ページではこの3つを他の助動詞と同様に扱います。
ではここからは、それぞれの助動詞の意味を解説します。
can
意味1、~できる
「(能力的に)~できる」と言うときに使えます。
He can play guitar.
彼はギターを弾くことができる。
否定文
He can not play guitar.
彼はギターを弾くことができない。
疑問文
Can he play guitar?
彼はギターを弾くことができますか?
否定の can not は、can’t と短縮することも可能です。
意味2、~になりうる
物事や状況が可能性的に起こりうる場合に、「~になりうる」という意味を表すことができます。
Swimming in the sea can be dengerous.
海で泳ぐことは危険になりうる。
否定文
This can not be true.
これは本当になりえない。(≒これが本当なわけがない。)
疑問文
Can sunburn be bad for health?
日焼けは健康に悪い影響を与えうりますか?
意味3、~してもよい
「~してもよい」と、許可を与えることができます。
You can play here.
ここで遊んでもいいわよ。
否定文
You can not play here.
ここで遊んではいけません。
疑問文
Can I play here?
ここで遊んでもいい?
否定文にすると「~してもよくない」→「~してはいけない」という禁止の意味、
疑問文にすると「~してもよいですか?」という許可を求める意味になります。
be able to
意味1、~できる
「(能力的に)~できる」と言うときに使えます。
He is able to play guitar.
彼はギターを弾くことができる。
否定文
He is not able to play guitar.
彼はギターを弾くことができない。
疑問文
Is he able to play guitar?
彼はギターを弾くことができますか?
can と be able to の違い
be able to は「(能力的に)~できる」という意味でのみ使えるのに対し、 can は「(能力的に)~できる」、「(可能性的に)~になりうる」、「(許可として)~してもよい」など様々な場面で使うことができます。
一方、can は現在の時制でしか使えないのに対し、 be able to はどんな時制でも使うことができます。
例:
過去形
When I was a child,I was able to run very fast.
僕が子供のころは、とっても速く走ることが出来たんだ。未来形
If you keep studying,you will be able to speak English soon.
勉強を続けていれば、すぐに英語が話せるようになるよ。どちらにも一長一短があるので、場面に応じて両方を使い分けられるになっておきましょう。
could
意味1、~できた
can の過去形として、「(能力的に)~できた」と言うときに使えます。
He could play guitar when he was young.
彼は若いころ、ギターを弾くことができた。(≒今はできない)
否定文
He could not play guitar when he was young.
彼は若いころ、ギターを弾くことができなかった。(≒今はできる)
疑問文
Could he play guitar when he was young?
彼は若いころ、ギターを弾くことができましたか?
意味2、~かもしれない
未来になにかが起こりうる可能性があるときに、「~かもしれない」という意味を表すことができます。
「~になりうる」のcan と全く同じ用法ですが、can よりも could の方が実現の可能性が低く、曖昧なニュアンスがあります。どちらかといえば、後述する might に近いです。
They could be closed today.
あのお店は今日休みかもしれない。
肯定文②
She could show up later.
彼女はあとで来るかもしれない。
意味3、~してもよいですか?
「~してもよいですか?」と、許可を求めるときに使います。
can とまったく同様ですが、could を使うと can よりもより丁寧な意味合いになります。
Could I ask you a question?
質問をしてもよろしいでしょうか?
疑問文②
Could I get a “cheese burger meal” please?
チーズバーガーセットを1つ下さい。
疑問文③
Could you close the window please?
窓を閉めていただけますか?
「Could I ~?」とすると「(私が)~してよろしいですか?」という文、
「Could you ~?」とすると「(あなたが)~していただけますか?」の文になります。
また、疑問文②の「Could I get ~?」は、レストランの注文などで使えるとても丁寧な表現です。
may
意味1、~かもしれない
推量の意味を表します。
I may go surfing this weekend.
今週末サーフィンしに行くかもしれない。
意味2、~して下さい※形式ばった場面でのみ使う
相手に「~していいです、~して下さい」と許可を与える場合に使います。
日常会話でこの言い方をすることはあまりなく、かなりフォーマルな場面でのみ耳にする表現です。
You may start your exam now.
試験を始めて下さい。
否定文
You may not wear sandals in this restaurant.
このレストランではサンダルは履かないで下さい。(≒当店ではサンダルでのご入店をお断りしております。)
意味3、~いたしましょうか?※May I のみ
May I ~ ? とすると、丁寧な依頼、申し出をすることができます。
May I take your luggage?
お荷物お持ちいたしましょうか?
might
意味1、~かもしれない
推量の意味を表します。これまで出てきた could や may と比べると might の方が起こる可能性が低く、根拠の薄いあくまで”推量”というニュアンスが強いです。
I might go to Japan next year.
来年日本に行くかもしれない。
肯定文②
She might be pregnant.
彼女、妊娠してるかもしれないね。
must
意味1、~しなければならない
強制的な意味合いを持ち、「~しなければならない」と言いたいときに使います。
You must finish your homework.
君は宿題を終わらせなければならない。
肯定文②
Sorry,I must go home tonight.
ごめん、今夜は家に帰らなきゃいけないんだ。
意味2、~に違いない
might や may と同じように推量の意味も持ちますが、 must の場合”自分のなかで確信があるとき”に使い、「~に違いない」という意味になります。
She must be pregnant.
彼女は妊娠しているに違いない。
肯定文②
You must be John.Nice to meet you.
あなたはジョンに違いない。会えて嬉しいわ。
②の表現は、例えば親友の旦那など、”噂には散々聞いていたけど会ったことはなかった人”に初めて会ったときに使う、ドラマなどでは定番の言い方です。
意味3、~してはいけない※否定文のみ
must を否定文にすると、「~してはいけない」という禁止の意味になります。
You must not swim here.
ここで泳いではいけない。
普通に考えれば、
「~しなければならない」の否定は
「~しなければならなくない」
→「~しなくてもよい」
となるべきところですが、must not は例外的に『禁止』の意味になるので、覚えておく必要があります。
have to
意味1、~しなければならない
must と同じく、「~しなければならない」という義務を表します。
I have to finish my homework today.
今日は宿題を終わらせなければならない。
否定文
I do not have to finish my homework today.
今日は宿題を終わらせなくてもよい。
疑問文
Do I have to finish my homework today?
今日は宿題を終わらせなければいけませんか?
have to を否定文や疑問文にするには、一般動詞と同じ要領で行えばOKです。
have to の便利なところ
have to の便利なのは、be able to と同じくどんな時制でも使えるところです。
特に、「~しなければならなかった」という過去のセンテンスでよく使われます。
例:
I lost my cell phone,so I had to buy a new one.
携帯をなくしてしまったので、新しいのを買わなければいけなかった。
should
意味1、~すべき
「~した方がいいよ」という、提案やアドバイスを行うときに使われます。
You should have a haircut.
髪を切ったほうがいいよ。
否定文
You should not have a haircut.
髪を切らないほうがいいよ。
疑問文
Should I have a haircut?
髪を切ったほうがいいかな?
should not は、shouldn’t と短縮することが多いです。
shall
意味1、~しますか?
shall には「~します」という意味がありますが、通常、会話では疑問文でのみ使われます。
また、主語は I か We のみです。
Shall I open the window?
窓をお開けしましょうか?
疑問文②
Shall we take a taxi?
(私と一緒に)タクシーに乗りませんか?
「Shall we ~ ?」は、相手の Yes を前提とした確認に近い質問なので、「Let’s ~ .」(一緒に~しよう) と同じ意味として扱われます。
Shall we take a taxi?
≒ Let’s take a taxi.
will
意味1、~だろう
will は未来を表すことができ、今この瞬間決めたことや、意見に基づく予言・推測に使われます。
I will call you later.
あとで電話するよ。
肯定文②
It will rain soon.
そのうち雨が降るだろう。
否定文
It will not rain today.
今日は雨は降らないだろう。
未来の表現の仕方には、 will の他にもいくつか種類があります。詳しくは、「英語の未来形-今日からできる未来の文の作り方3パターン」を読みましょう。
意味2、~してくれる?※Will you のみ
Will you ~? とすると、依頼のニュアンスになります。
Will you stop talking?
おしゃべりやめてくれる?
先生が生徒に対して使うような、少し上から目線の言い方ですので、丁寧に言いたい場合には Could you ~ ? や Would you ~ ? を使う方が無難です。
would
意味1、(もし××なら)~だろう
will よりも遠回しなニュアンスを持ち、少し現実的でない話をするときによく使われます。
If I had money,I would buy a car.
もし僕にお金があったら、車を買うだろう。
否定文
If I were you,I would not say that to her.
もし僕が君だったら、彼女にそんな事言わないよ。
疑問文
What would you buy if you had lots of money?
もしお金がたくさんあったら何を買いますか?
口語では would not は、wouldn’t と省略されることが多いです。
意味2、~してくださいますか?※Would you のみ
Would you ~? は、とても丁寧になにかを依頼する際に使います。
Would you marry me?
僕と結婚してくださいますか?
Could you ~ ? と Would you ~ ? の違い
どちらも丁寧な依頼をする際に使う「Could you ~ ?」と「Would you ~ ?」ですが、そのニュアンスには微妙に違いがあります。
「Could you ~ ?」はもともとの”(能力的に)~できる”という意味から、「能力・物理的に可能かどうか」を尋ねていて、
一方「Would you ~ ?」はもともとの”(意志的に)~だろう”という意味から、「申し出を受け入れる意思があるかどうか」を尋ねています。
used to
意味1、昔~していた事がある
「現在は行っていない、過去の習慣」を表します。否定文にすると反対に、「過去は行っていない、現在の習慣」を表すこともできます。
I used to live in Nagano for 2years.
昔、2年間長野に住んでいたことがある。
否定文
People didn’t use to have smart phones.
人々は昔、 スマホなんて持っていなかった。
疑問文
Did you use to go there?
以前、その場所には行っていましたか?
助動詞を使ううえでのルール
最後に、助動詞を使ううえでのルールをご紹介します。
守らなければならないルールは、以下の3つです。
- 助動詞のうしろには必ず動詞
- 助動詞のうしろの動詞は必ず原形
- 助動詞は複数重ねることができない※ただし例外あり
Rule1.助動詞のうしろには必ず動詞
助動詞はその名の通り”動詞を助ける”ために存在するので、動詞とセットである必要があります。
× You must your homework finish.
○ You must finish your homework.
Rule2.助動詞のうしろの動詞は必ず原形
助動詞がくっついた動詞は、必ず『原形』になります。
× You must finished your homework.
× You must finishing your homework.
○ You must finish your homework.
Rule3.助動詞は複数重ねることができない※ただし例外あり
1つの文で2つ以上の助動詞を重ねて使うことはできません。
× I will can speak English soon.
ただし例外として、
- be able to
- have to
この2つはその他の助動詞と一緒に使うこともできます。
○ I will be able to speak English soon.
私はいまに英語が話せるようになるだろう。
まとめ
英会話で必要な助動詞を一挙にまとめて解説しました。
この量を丸暗記しようとするとかなり大変だと思いますが、使っていれば自然と覚えてゆくものです。
まずは 「might」や「should」などの比較的意味の分かりやすいものから順番に、機会があれば積極的に使いながら徐々に覚えていきましょう。
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